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ロサンゼルスの不動産購入で使う「エスクロー」とは?仕組みと流れを解説

11.03.2026 | ブログ

エスクローオフィスで、買主と売主が、エスクローオフィサーと書類を確認しているイラスト

アメリカで不動産を買うとき、「エスクローを開く」「エスクローがクローズする」という言葉を何度も耳にします。日本の取引にはない仕組みなので、最初は戸惑う方が多いようです。この記事では、ロサンゼルスでの取引を例に、エスクローとは何か、いつ始まり、誰が何をするのかを整理します。

エスクローとは

エスクローとは、買主と売主のどちらにも属さない第三者が、お金と書類を預かり、双方の合意どおりに取引を進める仕組みです。この役目を担う人を、エスクローオフィサーと呼びます。

買主は、売主に直接お金を渡しません。売主も、決済が終わる前に権利を渡しません。双方の条件がそろった時点で、エスクローが、お金と権利の受け渡しを行います。

エスクローはいつ始まるのか

売主が買主のオファーを受け入れ、契約が成立すると、エスクローが開かれます(「エスクローオープン」と呼びます)。

最初に、買主が手付金(アーネストマネー)を、エスクローに預けます。金額は、物件や状況により異なりますが、目安として、売買価格の3%です。

エスクローの期間中に行われること

エスクローの期間中は、次のような手続きが進みます。

  • 権原(タイトル)の調査: その物件の所有権に問題(抵当権の残りなど)がないかを調べます。問題がなければ、権原保険が用意されます。
  • 各種の確認期間(コンティンジェンシー): 物件検査、鑑定(アプレイザル)、ローン審査などの期間です。これらの条件が満たされなければ、買主は、一定の条件のもとで、契約を解除できます。期間は、契約で決まります。ロサンゼルスでは、10日から17日程度が多いです。
  • 開示書類の確認: 売主からの物件の開示書類を、買主が確認します。
  • 決済書類への署名と、資金の準備: クロージングの前に、買主は書類に署名し、残りの購入資金を、エスクローに入金します。

クローズ(エスクローの終了)

すべての条件が整うと、エスクローは、所有権の移転を、郡の記録所に登録します。登録が終わった時点で、取引が完了します。売主へ代金が支払われ、買主に鍵が渡されます。

費用は誰が払うのか

エスクロー会社へ支払う費用は、買主と売主の双方が、それぞれ負担するのが、一般的です。権原保険など、ほかの費用の負担は、契約の内容で決まります。具体的な負担は、オファーの時点で、確認しておくことが大切です。

注意したいこと:送金詐欺

エスクローを装って、「振込先が変わりました」というメールを送る詐欺が、実際にあります。振込先の連絡を受けたときは、必ず、エスクローオフィサーに、電話で、直接確認してください。メールだけで、送金しないでください。

日本の取引との違い

日本では、売主・買主・不動産会社が同席して、決済を行うことが一般的です。アメリカでは、第三者のエスクローが、お金と書類を管理するため、遠方に住んでいる方や、海外在住の方でも、書類で取引を進められるのが特徴です。

まとめ

エスクローは、買主と売主の双方を守るための仕組みです。何が、いつ起こるのかを知っておくと、取引の流れが、ずっとわかりやすくなります。購入全体の流れは、ご購入の流れのページに、まとめています。ご質問があれば、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。

高野 なつき(カリフォルニア不動産ブローカー)